前戦の名阪で両ヒート優勝のピンピン、続く第8戦広島では2-1位と、2戦連続の総合優勝を果たしたTeam HRCの富田俊樹(#1)。シーズン前半は歯が立たなかった勝谷武史に、一矢報いようと取り組んできた成果が、シリーズ後半になって花開いている。

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DS:ついに広島で勝ちましたね。ヒート2で優勝、総合優勝も獲得ですね。
「はい、広島では初優勝です。得意じゃないので…」

DS:そんな、得意ではない広島で勝てたワケは?
「コンディションがいつもより固くなくて、柔らかい土が残っている感じだったってのも大きいと思います。あとは名阪前のアメリカトレーニングの効果がまだ続いているのかもしれません」

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DS:今回はレース前から自信があった?
「名阪ほどではなかったですけど『行けるかな』という根拠のない自信はありました。体力的な部分はそれほど心配していなくて、どちらかと言うと勝谷(武史)さんのスピードですね。予選はA/Bで分かれていたので一緒に走っていなくて、2秒近くタイム差があったのでそれが少し不安だったんですけど、決勝は一緒に走って頑張ってついていったら、ヒート2はああいう逆転の展開に持ち込めたので良かったです」

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DS:後ろについて走っている時に「行ける」という手応えは?
「ヒート2の勝谷さんのリアブレーキトラブルっていうのがいつからか分からないんですけど、勝負できたと思います」

DS:ひとりだけ違うラインを使っているところもありましたね。
「フープスのあとの下りのところですか?(笑)。そうですね、みんなが通っていなかったので。ラインが見られてしまうから勝谷さんの前では走らないでおこうって決めてました。もし抜かれたら使おう、と。最後は掘れてきて柔らかくなってしまったんですけどね」

DS:あいかわらずスタートは出ますね。
「そうですね、絶対決まりますね。今年は自信あります」

DS:シリーズ前半よりかなり手応えがあるんじゃないですか?
「戦えているな、という感覚はあります。それを目標にずっとやってきたので。『勝谷さんを倒そう』と。ここ数年、IA2でぶっちぎりで速いっていうライダーはいなかったじゃないですか。(山本)鯨とかも速かったですけど、全部のコースで速いわけではなかったですし、そう考えると勝谷さんはどこでも速いので…。だからこのまま波に乗っていきたいですね」

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DS:最終戦SUGO GPの意気込みは?
「差が20ptのままなので、僕が両ヒート勝っても…勝谷さんが大きく落とさない限り逆転チャンピオンは難しいですね。雨が降らない限り、っていうのはあります。ヘビーマディにならないと…」

DS:マディになったら自信ある?
「あります。でも自分もスタックしますからね、たまに(笑)。だから今になって第4戦の時にスタックしてしまった19位が痛いですね。SUGOは…、両ヒート勝って、それでチャンピオンになれなかったらしょうがないですね。勝利回数はそれでも負けてるんですけど、まずは最後の2勝を狙います」

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