STAGE2
STAGE2_PRO

トビー・ブライス(KTM) Barni C.

トビー・ブライス(KTM)
Barni C.

STAGE-2 ヴィラ・カルロスパス~テルマス・リオ・オンド
リエゾン336km SS 354km(450kmから短縮)

Hisashi Haruki BIGTANK

前日の豪雨の影響で増水や道の崩壊、全体に路面コンディションが悪いことから主催者はSSのショートカットを決定。CP4をSSのフィニッシュとし、当初予定の450kmから354kmに短縮されることになった。SSが短くなったとはいえ、ルート全体の距離は変わっておらず、この日は800kmというロングステージ。SSは分岐が少なく、ナビゲーションが簡単なステージで、気持ち良くスロットルを開け、ここまでのストレスも吹き飛ばせるステージだったようだ。

この日のステージウィンは、KTMのトビー・プライス。昨年、初めてのダカールで3位のポディウムに立ったオーストラリアのトップオフロードレーサーは、KTMのファクトリーマシンを得て絶好調。2位に新しいHusqvarnaファクトリーチームのルベン・ファリア、3位もベテランのアラン・デュクロ(Sherco)という上位の結果。

トビー・プライス
とても長いステージでしたが、順調な滑り出しになったと思います。今日は道がはっきりしていてナビゲーションも簡単でした。調子は良かったですが、先は長いので無理せず冷静な走りを心がけけました。この後も確実なラリーをしたいと思っています。

ルベン・ファリア
今日のスタート順はバレダの次でした。次第に調子が上がってきて、途中、何度かバレダに追いつきました。昨日は500km以上も雨の中を走ってキツかったですが、今はとても調子いいですね。Husqvarnaも絶好調ですよ!

HRCは、パウロ・ゴンサルベスがチームの首位でこのステージ6位、総合では7位。プロローグから電気系統と思われるマシン不調が心配されていたが復調。このSSの序盤、泥の路面につかまってスタックしてしまったが、チームメイトのリッキー・ブラペックに助けられて脱出。大きなタイムロスにはならかった。バレダはステージ4位、総合6位。「序盤は調子良かったのですが、その後も何度もスタックしてタイムロスしてしまいました」。

2010~2013年まで4度のエンデューロワールドチャンピオン。現在のKTMエンデューロファクトリーチームで活躍するアントワン・メオは、プロローグでは、チームメイトのライア・サンツが川渡りで苦労しているのを助けてタイムロス、そしてこの日はクラッシュしたライダーを救助して大きくタイムロスして現在59位。「激しいクラッシュでダメージが大きく、放っておくわけにはいきませんでした。レスキューが来るのを待ってから再スタートして挽回しようとしましたが、遅いライダーたちの間に入ってしまい、ダストが多くペースを上げることができませんでした」。エンデューロチャンピオンはスポーツマンシップを見せた。
昨年HRCで総合9位(もちろん女性初のトップ10)に入賞したライア・サンツ(KTM)は現在総合19位。日本の三橋淳(KTM)は69位。

Hisashi Haruki BIGTANK

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この記事の著者について

Enduro.J & BIGTANK magazine
特設2016ダカール速報チーム。現地に飛んでいるEnduro.J稲垣と、アーカイブを交えた原稿起こしを担当するビッグタンクマガジン春木のコンビが、2016年のダカールを斬ります!

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