CARTE5
PROFIL_5

V5

1月7日 ステージ5 フフイ~ウユニ
リエゾン:314km SS:327km

Hisashi Haruki BIGTANK

マラソンステージの2日目は、すでにサポートチームは国境を越えてボリビアのウユニに向かっているが、ライダーたちはここで初めてアルゼンチンからボリビアへ。スペシャルステージとしてはダカール史上の最高高度4600mに到達する。高山病の心配もあり、ライダーには心身ともに厳しい1日。ナビゲーションもテクニカルになってきた。

マラソンステージの前半、フフイ~フフイのループではタイヤの温存策をとっていたKTM勢は、この後半ステージでスパートをかけた。昨年、初のダカールで頭角を現したトビー・プライス(KTM)は、すべてのCPをトップタイムで通過。オーストラリアのトップオフロードレーサーは、ここであっさりとステージ優勝を獲得した。5度のエンデューロ世界チャンピオン、フランスのアントワン・メオは、初のダカール参戦。ステージ1では他のライダーの救助のためにタイムロスするなどで目立たない滑り出しだったが、ここでステージ2位入賞。プライスとの差は2分21秒。これまでのステージとは違いナビゲーションを要する1日だっただけに、適応力の高さに注目が集まる。3位はKTMのステファン・スビッコ、4位もオーストリアのモトクロスライダー、マティアス・ウォークナーと、KTM勢が1-2-3-4を独占したステージ。HRCのトップはホアン・バレダで、トップから8分遅れの5位という結果。ここまでの総合では、HRCのパウロ・ゴンサルべスが首位だが、トップ10は数分の間に収まっていて、まだまだ勢力図が確定しているとは言えない。最後のステージまで接戦が続くのが南米ダカール。

日本の三橋淳(KTM)も78位と順調。サイア・サンツ(KTM)は、ステージ20位、総合では18位とわずかずつポジションを上げている。

s-FO-1M1JZYDRH1W11
トビー・プライス Red bull content pool

トビー・プライス(KTM) ステージ優勝
マラソンステージはとても難しかったです。前走者のダストにも悩まされましたね。コースはけっこうヤバい感じで、すごく長く感じましたよ。ワイドオープンなところも多くて楽しかったですが、最後の40kmぐらいはナビゲーションが難しく、ちょっとだけミスもしましたが、最終的には上位のままフィニッシュできてよかったです。このままプッシュし続けて、上位をキープしていきたいですね。今日はステージ優勝したと思いますが、総合ではどうかな? なんといってもまだ前半で、残り7ステージもあるので、状況を見ながらプッシュしていくしかありません。まだまだ何が起こるか分からないので…。バイクも絶好調ですよ。チームがしっかりと整備してくれています。クラッシュもしていないし、どこも壊れていません。楽しんでますよ!

s-FO-1M1JYT61N2111
アントワン・メオ Red bull content pool

アントワン・メオ(KTM) ステージ2位
今日は攻めていったんですが、その割にミスもなくて、とてもうまくいきました。後半はナビゲーションもすごくトリッキーだったのですが、これも上手くいきましたね。今日はちょっとラッキーだったと思います。まだまだビギナーなので、明日のロングステージは慎重に行こうと思っています。

ホアン・バレダ(HRC) ステージ4位
タフで長いステージで、序盤は少し高度への慣れも必要でしたが、全体にうまくいった1日でした。ステージの後半はナビゲーションが難しく、ロードブックを何度も見なければならない場面もありましたが、最終的には上手くいきました。明日からもがんばりますよ。

パウロ・ゴンサルベス(HRC) ステージ12位(総合1位)
非常に難しいマラソンステージでした。今日は特にナビゲーションが難しかったですね。最初の100km、と後半の100km、特にフィニッシュの直前がトリッキーでしたが、大きなミスなく戻れました。高度障害のために頭痛がしていますが、トラブルはなかったし、終盤はライディングもリズムに乗れていい1日でした。このあとはさらに長ステージ、標高の高いところが続くのでタフな数日間になるでしょう。また後半はさらにハードになってくるはずです。明日も500kmのビッグステージが待っているので、早めに休みたいと思います。

ステージ5 リザルト(暫定)
1. Toby Price (AUS), KTM, 4 hour 03 minute 44 seconds
2. Antoine Meo (FRA), KTM + 2 minutes 21 seconds
3. Stefan Svitko (SVK), KTM + 02.33
4. Matthias Walkner (AUT), KTM, + 02.40
5. Joan Barreda (POR), Honda, + 05.57

総合リザルト ステージ5終了後(暫定)
1. Goncalves 14 hours 30 minutes 7 seconds
2. Svitko + 01.45
3. Price + 1.47
4. Barreda + 02.27
5. Walkner + 02.57

Follow me!

この記事の著者について

Enduro.J & BIGTANK magazine
特設2016ダカール速報チーム。現地に飛んでいるEnduro.J稲垣と、アーカイブを交えた原稿起こしを担当するビッグタンクマガジン春木のコンビが、2016年のダカールを斬ります!

なお、Enduro.Jが2月末に発売を予定しているEnduro.J Magazine vol.1はダカールがテーマ。ぜひここから予約申し込みを!!
Tagged with: