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1月8日 ステージ6 ウユニ~ウユニ レポート
リエゾン:180km SS:542km

Hisashi Haruki BIGTANK

マラソンステージ後半の前日に続いてトビー・プライスがステージ優勝。昨年波乱を起こしたウユニのステージは、寒さはありましたが良好なコンディション。1分少々の僅差で、マティアス・ウォークナー(KTM)、、パウロ・ゴンサルベス(HRC)がこれに続きます。総合ではゴンサルベスが首位、しかし35秒の僅差でトビー・プライスが2位つけています。

HRCは、この日、バレダがエンジン(と見られる)トラブルで、ストップ。チームメイトに牽引されてビバークに向かっています。ここで大きく順位を落とすのは必至で、HRCの勝利の目は、ゴンサルベス一人に委ねられることになります。また、すでにペラ・レネがクラッシュでリタイアしているHusqvarnaファクトリーチームは、このステージでルベン・ファリアを失ってしまいました。ファリアは腕を骨折しているもよう。プライス、ウォークナー、そしてステファン・スビッコと上位に残っているのはKTM。勢力図はラリーはオレンジ優勢へと傾いてきたかもしれません。

三橋淳(KTM)は、ナビ機器にトラブルが出てペースが上がらなかったようだが、無事にゴールし、現在総合65位。

パウロ・ゴンサルベス 総合首位
長くてハードでした。ちょっと頭痛もしていて、集中するのが難しかったですが、なんとかうまくSSを仕上げられてよかったです、山場を無事に越えることができてほっとしています。ミスもしなかったし、バイクも好調です。早くビバークに戻って、マシン、身体ともに休めて明日に備えますよ。まだバレダに何が起こったのかわからないのですが、大きくタイムロスするのは間違いないようです。また、ルベン・ファリアもリタイアしたようです。優勝争いは上位の6名に絞られたようです。とにかくベストを尽くすだけです。

トビー・プライス(KTM) ステージ優勝
今日はスタートからコールまでずっと先頭を走ったので、ナビゲーションのために少しペースが落ちたかもしれません。でも結果的にはいい順位だったのでうれしいですね。高度の影響によるエンジンのパワーダウンは少なからずありますが、ライバルのマシンも同じなので問題ないですよ。身体にも高度の影響はありますがなんとか大丈夫です。後半もこの調子でがんばりますよ。

マティアス・フォークナー(KTM) ステージ2位
最初の160kmぐらい、ずっと前走車2台のダストにまかれていたので厳しかったです。彼らをパスしてからはかっごく調子が出ていいライディングができました。でも長くてハードなステージでした。最後の数十キロは、酸素が薄くてキツかったです。でもいいタイムが出せてハッピーです。

アントワン・メオ(KTM) ステージ13位、総合8位
フェシュフェシュ(とても細かな砂の堆積)につかまってしまい
6分ほどロスしてしまいました。平らでなにもないように見えたのですが一瞬でやられました。その後は少し調子が出て、ウォークナーにもついて行ったのですが、あれはちょっと速過ぎましたね。ぼくにはついていけないスピードでした。

ライア・サンツ(KTM) ステージ ステージ15位、総合16位

楽しいけど長いステージでした。前半の300kmぐらいはダストがひどく、次第に高度障害も強くなってきて、後半は無理せずスローダウンしました。クラッシュしないことが一番大事なので…。この後のステージは景色もコースも大きく変わるので楽しみです。やっとラリーが始まったって感じがします!

ステージ6のリザルト
1. Toby Price (AUS), KTM, 5 hours 51 minutes 48 seconds
2. Matthias Walkner (AUT), KTM, + 1 minute 5 seconds
3. Paolo Goncalves (POR), Honda, + 01.12
4. Stefan Svitko (SVK), KTM, + 4.44
5. Helder Rodrigues (POR), Yamaha, + 5.23

ステージ6終了後の総合リザルト
1. Goncalves 20 hours 23 minutes 7 seconds
2. Price + 0.35
3. Walkner + 02.50
4. Svitko + 05.17
5. Quintanilla + 15.10

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この記事の著者について

Enduro.J & BIGTANK magazine
特設2016ダカール速報チーム。現地に飛んでいるEnduro.J稲垣と、アーカイブを交えた原稿起こしを担当するビッグタンクマガジン春木のコンビが、2016年のダカールを斬ります!

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