全米最大のアマチュアレース、ロレッタリンで優勝したスーパーキッズ下田丈の過去を振り返る連載もいよいよ2016年に入りました。
まだ記憶に新しい方もいると思います。RCSX(リッキーカーマイケル・アマチュアスーパクロス)です!

PHOTO&TEXT/SHIMODA YOICHI

毎レース勝ちにこだわり、アメリカのMX界で名を残す!

AMAスーパークロス・デイトナ大会と併催されるRCSXは、全米のトップアマチュアが集結するビッグレース。アメリカでレース活動中の下田丈が、日本人初の優勝を決めた!

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3月5、6日にフロリダ州デイトナスピードウェイで開催されたRCSXに、日本人として唯一参戦した下田丈が、スーパーミニ(12-15)クラスで優勝をとげた。ご家族から報告が届いた。

「本格的なアメリカでのレース活動も3年目に入り今年はナショナルレースを全戦戦うことに決め、その第1戦的な位置づけにあるのがRCSX。カリフォルニアから大陸横断すること4300㎞で、移動は給油14回のストップのみで、40時間かかりました。
プラクティスは3周のみ、その後5周の予選ヒートレースが2組あり、上位15台が決勝進出という流れです。プラクティスではジャンプは少し削られ一部レイアウトが変更されていますが、1周目から皆全開です。その後ランダムで丈はヒート1に振り分けられ、ヒートレース開始です。

ヒート1はウエストコーストのロバートソン、ベリーズ、イーストコーストのフライ、モンスターカップ覇者コブシェといった強豪揃いのなか、2番手でスタートし、オープニングラップでトップに出ますが、後方からコブシェに猛プッシュされインを固める走りでなんとかチェッカー。
メインレースで勝つため、何としてもホールショットからオープニングでリードすることが課題です。遠征時のモーテル生活では栄養管理や睡眠管理も大変で、夕飯は近所のレストランで良質の鳥肉やサーモン、ブロッコリーを探し、タンパク質を補給して早めに就寝します。

そして迎えた月曜日。スーパーミニメインレースは夕方スタート。周回数は7周。グリッドはイン側3番目。1コーナーは2番手、2周目にトップに浮上。しかし後方からフロリダ出身の次期スチュアートと期待されるスウォールが迫ります。が、ほぼ同ペースで周回し最終ラップ、バックマーカーを上手くかわしてそのままトップでフィニッシュ。ベストラップも刻み、ヒート、メインとピンピンで勝つことができました。

今年は勝ちにいく年です。毎レース勝ちにこだわり、一勝でも多く勝ち星をあげること。そしてアメリカのMX界に認めてもらうのが目標です」

今後の活躍に期待したい!

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デイトナ後はテキサスでオークヒル、フリーストーン、カリフォルニアクラシック、マンモス、ロレッタリン、ダッジナショナル、アリゾナオープン、ミニオリンピックとナショナル全戦参戦予定。8月はMFJ全国大会にも参戦予定とのこと。

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