風間晋之介 meets トライアンフ・トラモンターナ

6月14日、トライアンフ東京で発表された新型スピードトリプルRS。さらに同日、トライアンフがパンアフリカラリー参戦のため、トライアンフのエンジニアが制作した『TORAMONTANA トラモンターナ』がお披露目されました。

メルズーガラリーを彷彿させるサハラ砂漠の二輪ラリー『パン アフリカラリー（2017年9月）』に参戦したトラモンターナ。7日間で1,300kmを走破、そのうち5日間がSSというこのラリーに初出場して、マキシクラス2位という好成績を残しました。

途中まで1位で、ライダーの負傷や搬送の問題で順位を落としたというので、そのポテンシャルが高いことを証明していますね。タイガー800をベースに、軽量化とサスペンションチューンを施したこのマシン。ワンオフパーツというよりも、純正アクセサリーや量産パーツの流用を中心に、まさにトライアンフの精鋭エンジニア達が組み上げたそうです。

 

お馴染み風間晋之介さんが、発表会に駆けつけ、その魅力を語ってくれました。

「このトラモンターナのラリーでの好成績を受けて、その性能を知ってもらおうということで、国際的なローンチ『BAJAラリーテスト』がスペイン、バルセロナから300kmほど離れたところで開催されたんです。世界中のメディアやテスターが参加するロングツーリングで、1日350km、そのほとんどがダートという環境でした。寒くて実は過酷でしたが、楽しいイベントでした。

正直このマシンがラリーに出る前は、本当に走れるの？って思ったんでけど、実際僕も乗ってみて、そのポテンシャルの高さに驚きました。時折時速150km /h出る区間や、ジャンプ、ギャップも余裕でこなします。車体の安定感も高くて、トラクションコントロールも効果的でした。

普段よく乗っている単気筒と違って、3気筒ならではの特性も感じました。とにかく2-3速などのギヤリングを気にせず、どこからも極低速トルクが発生しているので、楽に乗れるんです。もちろんベーシックなタイガー800の方が初心者の方には乗りやすいと思いますが、このトラモンターナも乗りやすいです」

（同日開催されたトークショーより）

 

オーリンズ製RXF48フルアジャスタブルフロントフォークを採用

リアもオーリンズ製ショックを搭載。STX46フルアジャスタブル リアショックユニット

お馴染みf2rのマップホルダーに、ラリーメーターを装備したコクピット。

 

●ボディワークデザイナー：Rodolfo Frascoli

●最高出力：101BHP

●最大トルク：82Nm

●装備重量：199kg

●乾燥重量：176kg

●ジオメトリーの改良

●ファイナルドライブの低ギア比化

●ARROW製特注フルエキゾースト

●スコッツ製ステアリングダンパー装着

●カスタマイズド エクセルリム装着（リア18インチ）

●メッツラー Karooエクストリームタイヤ、ムース装着

●フロント90/90-21 リア140/80-18

●TXT22カートリッジ装着、フロントホイール可動域310mm、リアは310mm可動域

●フロントシングルディスク、ブレンボ2ピストンキャリパー装着

●ABS解除、ブレーキライン強化

●エクスパンションタンクの取り外し、代わりにオーバーフローボトル装着

●軽量リチウムイオンバッテリー装着、カスタムハーネス

●ストリート トリプルRSのスリッパークラッチ搭載

●トライアンフアクセサリー、LEDヘッドライト、テールランプ装着

 

（以上、トライアンフ発表、特徴＆変更点）