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今週末、GNCCのRd.9スノーシューに参戦する、渡辺学。毎年、JNCCとGNCCではライダーを交換し合う事業を続けていて、2014年はAAのチャンピオンに与えられる予定だったところ、チャンピオン鈴木健二が渡辺にその権利を譲った形。

渡辺学は、ご存じの通り元モトクロスのトップライダーで、長年ファクトリーで走り、後年は後進の育成にも関わったライダーでございます。2スト250を開け開けで(ヤマハのライダーって全開が多いんですよね)乗るライディングスタイル、ファンに優しいスマイルでとっても人気がありました。
しかし、余り知られていないことですが、実は渡辺学にはアメリカやヨーロッパでのライディング経験がありません。いまや、トップライダーのオフシーズンと言えばカリフォルニアでトレーニングするのはわりと当たり前ですし、なんとなく「海外で乗ったことがない」とは思えないのではないでしょうか。渡辺自身は「特にその必要性も感じなかった」ことから、これまでアジアでのレース経験はあるものの、海外でのレース経験は皆無であり、初挑戦ということになります。

編集部ー今回の1戦、どのように考えていますか?

渡辺「今まで海外で走れるチャンスは無かったですし、今回いただいた機会にとても感謝しています。100%やれることはやりたいと考えています。
 ただ、マシンのことなど不安ももちろん多い。今回は土曜日にたぶん現地入りすることになるので、事前に乗れるかどうかもわからないですね。本当はサスを用意して持って行きたかったんですが、10万円くらい運賃がかかるって言われてやめました。もっていくのはライディングギアだけ」

編集部ーずばり勝算は?

渡辺「まわりのライダーは何度も走っているコースで、僕だけ走っていないわけですから、かなり難しいと思います。3時間で2周しかできないようなコースですし。正直厳しいでしょう。小池田さんに関していえば、元々彼はモトクロスのチャンピオンですし、長年エンデューロもやってきている。実力は全然上ですから。
 ただ、現地は雨という情報があります。マシンに負担がかかるので心配でもありますが、ハイスピードのレースになるよりは、幾分か何かがおきる可能性もある。
 現地の速い人達のスキルをしっかり盗んできたいと思っています。それこそJNCCでは全員をラップできるくらいにね」

編集部ーマディはモトクロス時代から得意でしたね

渡辺「日本のレベルでは確かに得意だったかもしれませんが、GNCCのライダーにはかなわないでしょうけど」

編集部ーファンのみなさんに一言

渡辺「みなさんが納得できるようなリザルトが残せるように、全力で戦ってきたいとおもいます。応援よろしくお願いします」

 とのこと。なお、JNCC代表の星野氏によれば、マシンはポール・ウィブリー擁するUSヤマハチームからレンタルができ、ファクトリー体制でのレースができるとのこと。ライドするのは渡辺が「慣れているので」ということであえて希望した2013年のYZ250F。ランディー・ホーキンスの名の下に、マシンを準備するということなので期待していいかとおもいます。
 なお、スノーシューは星野氏も何度も行ったことがあり「スキーリゾートを使った広大なクロスカントリーコース。1周は40kmくらいあって、ものすごく大きいです。ホテルの前のアスファルトスタートが有名ですね。ガレは鈴蘭に似てるようなイメージかな、ウッズもかなり長い。すばらしいコースです」とのこと。さきほど渡辺学のFacebookには、行ってきます投稿がされたばかり。さぁ、今週末、現地時間日曜の13:00〜16:00、時差は-13時間なので02:00からのレーススタート。ちょっと眠いですが、ぜひ早起き? 夜更かし? でライブ応援しましょう!

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