2日目が始まった(ジャンキー稲垣)
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シックスデイズの辛さは、文章にしてもなかなか伝わりにくいものだと思う。自分でマシンを6日間維持し続けること、オンタイムですべてをこなすこと、そしてテストでタイムを削ること。もちろん、僕もわからない。実体験していないからだ。シックスデイズを体験できるところまでレベルを上げられた人を、うらやましく思う。もちろん、自分にはそこまで頑張る気がないのだけれど。
エンデューロが好きで、プレスとして2つのシックスデイズをこの目で見てきたもの、かつ世界のモトクロスやAMAのモトクロスを見たものとして。5年間この仕事をしてきたものとして言えるのは、やはりシックスデイズが一番「自分にとって」おもしろいということだ。
某オフ系サイトに、昨日のチリではアメリカが大変だということが書いてあった。アクスルシャフトのグリスが不足して、1日目からベアリングを交換しなければならなかった、ということも書いてあった。ISDEってそういうものだと思う。マシン維持の基本としてタイヤ交換があり、他にトラブルがあれば翌日のタイムに影響するタイヤ交換の時間が削られてしまう。少しずつ、しかし確実に、マシンの性能が奪われていく。そして、やはり少しずつ、確実に、ライダーの体力も奪われていく。もちろん、技量の足りないライダーは、少しずつといった表現は当てはまらないだろう。
増えることはない。神様が、ライダーに体力やマシンの好調さをボーナスしてくれることなんて無いということだ。減り続けるだけだ。どれだけ削り取られるかを、抑えることしかできない。まれに、シックスデイズ期間中に成長を遂げて、スピードを手にいれるかもしれない。でも、基本的にはシックスデイズを通して流れるモノは、消耗だと思う。
その状況の中、テストの積算タイムを競う。
6日間、レースと共にいると、その感動はわかる。実質は5日間。
ポーランド、ニュージーランド、共にその雰囲気を写真に写し込みたかったけれど、残念ながらそれはできていない。常に消耗がつきまとう5日間を前向きに進み続けるライダーの姿は、写し込めていないと思う。
チリでは、2日目が始まった。

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