CARTE13
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優勝したトビー・プライスと2位のステファン・スビッコ Bauer E./RallyZone

優勝したトビー・プライスと2位のステファン・スビッコ
Bauer E./RallyZone

S8

1月16日 ステージ13 ヴィラ・カルロスパス~ロサリオ
リエゾン:518km SS:180km

Hisashi Haruki BIGTANK

ダカール2016の最終ステージ、SSは180kmと比較的短いが、ツイスティで気を抜くことができないダートロード。SSが終了すると500kmの長いリエゾンでフィニッシュのポディウムに向かう。日本の三橋淳(KTM)は、ステージ60位、総合56位で、2週間9000kmのラリー走り切った。絶対に完走するという強い意志のもとに自分のペースを維持。ラリーの半ばには喉の痛みと発熱に苦しめられ、また終盤は肩の激痛をこらえてのライディングが続いたが、笑顔でポディウムに立ちファンの期待に応えて見せた。

三橋淳公式のデイリーレポート

40分近い大きなアドバンテージを持って最終日を迎えたKTMのトビー・プライスは、堅実な走りでKTM450ラリーを見事総合優勝に導いた。KTMとしては15度目のダカール優勝。オーストラリア人初のダカール優勝という記録にもなった。プライスは、昨年、初のダカールで3位という快挙も成し遂げている。豪州のエンデューロ選手権、フィンケなどの有名なデザートレースで数多くの優勝経験があり、またFIMインターナショナルシックスデイズエンデューロでも優勝という、超エリートのオフロードレーサーの名は、このダカールの優勝で揺るぎないものとなった。

トビー・プライス(KTM) ダカール2016総合優勝

なんといっていいか、感激しすぎて言葉が見つかりません。2度目の参加で優勝できたこともうれしいですが、オーストラリア人として初のウイナーというのもうれしいです。ほんの2年前までは、まさかこんなことになるとは想像もしていませんでした。ラリーには常に「オージースタイル」で取り組みました。無理せずに攻められると思った時だけ攻めて、マラソンステージでは特にバイクをいたわって走りました。ナビゲーションはとてもうまくいきましたよ。この勝利は、次の勝利のためのスタートだと思っています。

モト部門のラリーは、4年前に初めて南米ダカールにカムバックしたHRCと、KTMファクトリーチームの一騎打ちでもあった。しかしツートップのうちの一人、ホアン・バレダは、昨年と同じウユニでマシントラブルに見舞われて脱落。その後、パウロ・ゴンサルベスが総合首位をひとりで守り、南米ホンダチームのケビン・ベナバイズがバレダの穴を埋める活躍を見せたが、ゴンサルベスはラジエターの破損に起因するエンジントラブル。なんとかラリーには復帰したものの、その後のマラソンステージでクラッシュしてリタイア。ファクトリーチーム間の戦いはここで決着した。ホンダはケビン・ベナバイズの4位が最上位となった。

ケビン・ベナバイズ(南米ホンダチーム) ステージ2位・総合4
ダカールはとてもハードで難しいレースでした。しかし、このレースから、私は多くのことを学びました。とにかく私はロサリオに着きました。それは夢でした。ステージ優勝もできましたし、ダカールに出場したルーキーの中ではトップの成績です。いくつかのミスはしましたが、私は多くのことを学びました。そしてそれは、来年、もっとよくなるためのものだと信じています(HRC公式より転載)

昨年までHRCでこのラリーを走り、今回からKTMファクトリーライダーとして参加したライア・サンツは、総合15位でフィニッシュ。タフなラリーに後半体調を崩し、最後の2日間は鎖骨を骨折、高熱が続く中での走行。ロングステージを耐えぬいてのフィニッシュだった。総合3位は新チーム、Husqvarnaのパプロ・クィンタニラ。Husqvarnaは、エンデューロチャンピオンのペラ・レネ、そしてKTMファクトリーチームでも活躍したベテランのルベン・ファリアがともにハイペースで前半のラリーを牽引したが2名ともリタイア。最後の希望となったクィンタニラが、見事チームの期待に応えた形となった。

150名が出走し、完走は85名というタフなラリーだった。

ラリーの期間中、ダカール公式サイトや各チームからのニュースリリースをダイジェストにまとめてお届けしたこのレポートは一旦終了します。毎日ご覧いただきありがとうございました。ダカール関連のコラムはこの後も掲載予定です。また現地取材班は1月23日までブエノスアイレスに滞在予定です。こちらからのレポートもお楽しみに

ダカール2016 総合リザルト
1. Toby Price (AUS), KTM, 48 hours nine minutes 15 seconds
2. Stefan Svitko (SVK), KTM, + 39 minutes 41 seconds
3. Pablo Quintanilla (CHI), Husqvarna, + 48.48
4. Kevin Benavides (ARG), Honda, + 45.47
5. Helder Rodrigues (POR), Yamaha, + 55.44
6. Adrien Van Beveren (FRA), Yamaha, + 1 hour 46.29
7. Antoine Meo (FRA), KTM, + 1:56.47
8. Gerard Farres (ESP), KTM, + 2:01.00
9. Ricky Brabec (USA), Honda, +2:11.22
10. Armand Monleon (FRA), KTM + 3:27.49

ステージ13のリザルト
1. Quintanilla, 1 hour 51 minutes 27 seconds
2. Benavides, + 1.41
3. Rodrigues, + 2.37
4. Price, + 4.22
5. Svitko, + 6.24

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この記事の著者について

Enduro.J & BIGTANK magazine
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特設2016ダカール速報チーム。現地に飛んでいるEnduro.J稲垣と、アーカイブを交えた原稿起こしを担当するビッグタンクマガジン春木のコンビが、2016年のダカールを斬ります!

なお、Enduro.Jが2月末に発売を予定しているEnduro.J Magazine vol.1はダカールがテーマ。ぜひここから予約申し込みを!!
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