
1962年に創始者エルネスト・ガゾーラ氏によりイタリア・モンテベルーナで誕生したガエルネは、高品質モーターバイクブーツの先駆けであり、現在でもその品質と多彩なラインナップにより日本でも多くのオフロードライダーに愛され続けています。
1979年からJAPEXとガエルネの提携は続き、日本人向けの足型の採用、開発コンセプト作りから共同で行うなどの、ほかのブランドには見られない強固なパートナーシップがあり、それは我々ユーザーにとっても様々な面で恩恵を受けているといえます。
そんなガエルネから昨秋発売されたのが、
SG12 JARVIS EDITION
昨年、初来日を果たして、プレミアムスクールを大成功。さらにケゴンベルグを圧勝して、世界のレジェンドライダーたるものを大いに見せてくれたグラハム・ジャービス選手。そんなジャービス選手とガエルネのパートナーシップを記念した限定モデルです。



来日時にジャービス選手が身につけていたウエアやヘルメットなど、すべてモノトーンを基調としたジャービスチームカラーが印象的でした。
スクールでは雄弁に、レースでは手を抜かずに疾走する、そんな彼の人柄をも感じさせる数日でしたが、足元を固めていたのは、ガエルネのSG-12。

このモデルの特徴が、ソール。内側半分はフラットなトライアルスタイルで、外側半分はブロック形状のエンデューロタイプという、デュアルソールなのです。
これはテスターのIAワタライ氏も感じたように、繊細なリアブレーキのペダル操作、微調整を可能にします。レバーやペダルなど極繊細な操作を行うトライアルトップライダー出身だからこそのソール。そしてSG-12の持つ強固な保護性とダブルピボットシステムによる作動性との両立などを持つ、このブーツは、まさにガエルネブーツの良いところどりとも言えるのではないでしょうか?



内側のラバーガードは占有面積を従来モデルの2倍に増やしているSG-12。ヒートガードとして機能するほか、マシンのホールド性向上にも寄与しています

ガエルネのダブルピボットシステムは、「RAZOR BACK(レーザーバック)」と呼ばれる後方のフレームを、一つ目のピボットでブーツ本体に装着することで、操作に必要な前後左右の可動部分を残しつつ固定するものです。これにより、高い剛性感と適切なポジショニングを可能にしています。二つ目は、レーザーバック上部をブーツ背中に差し込む方式でスライドさせ、自然なペダル操作とジャンプ着地時(特にジャンプショート時やオーバージャンプ時)のショックを吸収するもの。これがSG-12の最大の特徴と言えるでしょう。

シックなジャービスのイメージに合致したチームカラーがあしらわれています。

こちらはSG-12(オレンジ/グレー/ホワイト)のインソール。足が正しく位置するようにサポートし、かかと部分はショック吸収性を向上。またメモリーセル(形状記憶素材)を装備しているので、足を入れた際にオーナーの足型にフィットするため、快適なフィット感とダイレクトな操作感を実現します。


普段からガエルネのSG-12を愛用しているテスターのIAワタライ氏(渡會修也)は、
「ベースのSG12は内装のクオリティが高く、長時間履いていても疲れづらいのが良いです。モトクロスのイメージも強いですが、意外とラリーやツーリングにも向いているんです。このエンデューロソールは内側半分がフラット仕様で、リアブレーキの微調整がしやすいです。信頼できるベースとこのソールの組み合わせ、価格は高いけど求めている人は多いと思います!」とコメントしてくれました。
ジャービスファンはもちろん、モトクロス、エンデューロライダーの足元を決める一足として、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?
GAERNE
SG12 JARVIS EDITION
?79,200(税込)
サイズ:26、26.5、27、27.5、28
カラー:ホワイト/ブラック
■ジャペックス
https://japexstore.net
写真(商品・渡會氏走行:井上演)(ジャービス選手:宮崎大吾)
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