DAKAR2016 バレダ、ゴンサルベスのツートップでHRCは悲願の優勝なるか

基本的には昨年同様の体制を踏襲、ファクトリーチームとして4年目のチャレンジとなるHRC。 今大会、チームのプロジェクトマネージャーとなる本田太一氏のコメント「トップ2のバレダ、ゴンサルベス以外の3名は新規加入ですが、基本的には全員がトップ争いできるライダーが揃いました。チームオーダー的にはトップ2には特に優先順位はなく、勝てるライダーをバックアップしていくという作戦をとることになります」とのこと。 Report & Photos  ENDURO.J ラリーを戦う底力 年々大幅な進化を続け、昨年の時点でライバルKTMを、マシンの性能面では凌駕していた感のあるHRCラリーチーム。2015年、ラリーの前半…

DAKAR2016 熟成が進んだCRF450Rally、マシン後部はごっそり別物に

昨年は、マシントラブルに泣いたTeam HRC。今季のマシンは… 熟成が進んだものになっているとのこと。特にリア回りはごっそりと変更しており、ライダーによるメンテナンスも容易になったそうです。見た目はさほど昨年モデルと変わらないものの、開発期間6ヶ月の中で急ピッチで細部を煮詰めに煮詰めたとのこと。モトクロスチームが3年越しでマシンを製作していくようなタイムラインを追う一方で、現在HRCでもまれに見るスピード感のある開発がおこなわれているのは、このCRF450 Rallyだけだと言えますね。 本田太一によれば「昨年はあり得ないようなトラブルに見舞われました。ご存じかと思いますが、ハンドルが折れてしまった…

DAKAR2016 “挑戦”するHusqvarnaファクトリーチーム

Rockstar Energy Husqvarnaファクトリーレーシングチームは、スタートを目前に新しいPVを公開した。 新生ハスクバーナとして初めてのダカール挑戦となる今回、ライダーは長くKTMファクトリーチームで活躍してきたベテランのルベン・ファリア、昨年南米KTMからエントリー、アタカマラリーで頭角を現し、ダカールでは4位に入賞したパプロ・クィンタニラ、そしてフランスのペラ・レネを起用。レネは、2007年のモトクロス世界選手権MX3チャンピオンで、その後エンデューロに転向。FIMエンデューロ世界選手権では2012年、2014年に最最激戦区のE2クラス(4t450cc)でチャンピオンを獲得した超…

DAKAR2016 2つのマラソンステージが勝負所になる

アルゼンチン―ボリビアの2カ国開催 当初、アルゼンチン~ペルー~ボリビアの3ヶ国に跨っての開催が予定されていたダカール2016だが、エルニーニョの影響を理由にペルーがこれを辞退。ラリーは1月2日にブエノスアイレスでセレモニアルスタート、ウユニ塩湖を折り返しのステージ地点とし、サルタでの1日のレストデイを含む全15日間、14ステージで競われる。ブエノスアイレスへの帰還は1月16日。前回2015年のラリーでモト部門における5度目の優勝を果たしたマルク・コマがモト部門のコースディレクターを担当している。 ダカール2016 スケジュール 1/2 ブエノスアイレス~ロサリオ 1/3 ロサリオ~ビジャカルロスパス…

DAKAR2016 HRCラリーチーム マルティーノ・ビアンキ氏

HRCラリー公式 4年目のラリーとなるホンダファクトリーチームのHRCは、昨年2位のパウロ・ゴンサルベスとホアン・バレダをエースに、フランスヤマハから移籍のM・メッジ、アメリカのデザートレーサー、R・フラベック、イタリアのエンデューロ出身ライダー、P・セッシを起用。さらに南米ホンダチームをサテライトにした強力な布陣。 HRC公式のビデオでは、チームマネージャーのマルティーノ・ビアンキ氏が抱負を語っています。ビアンキ氏は、長年、Husqvarna(ハスクバーナ)で広報部長兼、レーシング部門のディレクターを務めてきた人物。モトクロス、特にエンデューロ、ラリーの分野に精通、幅広い人脈持ち、知らない人はい…

DAKAR 2016 誰が勝つ?

シリル・デプレは2015年から4輪(プジョー)にスイッチ、マルク・コマもモト部門のラリーディレクターとなってラリーの第一線から引退。二人の巨人がいなくなった2016年のモト部門は、かつてないほどの接戦になります。2016年は誰が勝つのか? 4年目となるホンダファクトリーのHRCラリーチームは昨年、ホアン・バレダとパウロ・ゴンサルベスが善戦しますがウユニソルトフラッツのステージから不運とも言える展開となり悔しい思いをしています。しかし、2016年もHRCは、KTMを脅かす唯一の存在になります。ライア・サンツの活躍がそれを示すように、ドライバビリティに優れるHRCのCRF450ラリーはさらに進化し…