トヨタが「Toyota New Global Architecture(TNGA)」の構造改革より、エンジン、トランスミッション、ハイブリッドなどを一新すると発表。

以前「ハイエース300系(?)が2019年に生産開始か」と記事にしたように、ハイエースの新型にも、このTNGAのパワートレーンが搭載されると考えられます。

TNGAとはなにか
前回、記事にした段階では詳しい内容は発表になっていなかったのですが、今回の発表で詳細が明らかとなりました。

このTNGAは、高い環境性能だけでなく、走行性能においても、“トヨタの走りを変える”ために「ダイレクト&スムース」を目指しています。そして、このTNGAを導入することによって、動力性能を約10%向上、燃費は約20%も向上するとのこと。

TNGAの3本柱

20161206_01_07

1. 新型「直列4気筒2.5L直噴エンジン」
より高い走行性能と環境性能を両立させた新型エンジン「Dynamic Force Engine」は、排気、冷却、機械作動などのエネルギーロスを少なくして、世界トップレベルの熱効率40、41%を達成。高出力を可能にしています。また、高レスポンス化と全速度での高トルク化などを可能にし、従来型に比べて大幅に進化を遂げています。

2.新型「8速・10速オートマチックトランスミッション」(Direct Shift-8AT・10AT)
「ダイレクト&スムース」の名の通り、このエンジンはアクセル操作にスムースに反応、強いアクセル操作にも遅れることなく思い通りに車が進みます。

その反応の良さは、ギアのワイド化と、高性能、小型トルクコンバーターの新開発で、ロックアップ領域を拡大したから。また、「Direct Shit-10AT」はギア数を8速から10速に増やし、各段の使用領域を最適化するクロスギアを採用したことで、スムースな走りを実現可能にしました。

そして、このエンジンになったことで、伝達能力もアップ。ギヤが噛み合うときのエネルギー伝達ロスを減らし、クラッチは回転時の損失トルクを従来型に比べて約50%低減させることに成功。その上、エンジンが小型軽量化したため、燃費もさらによくなりました。

3.トヨタハイブリッドシステム(THSⅡ)
4代目プリウスの小型、軽量、低損失化の技術を受け継ぎつつ、TNGAによる新型エンジンにより、動力性能アップと低燃費を実現。ハイブリッド車でありながら、発進時に加速しやすく、高車速域でもエンジン間欠運転を可能にすることで、燃費を向上させています。

今後トヨタは、TNGAのパワートレーン搭載車種を増やしていき、5年後の2021年には年間販売台数の60%以上を目指していくとしました。

しかし、環境に配慮した車体を今まで以上にペースを上げて展開していくには難しくなるため、自社で技術やシステムを研究、開発することにこだわっていたトヨタは、独自で保有すべき技術は厳選しつつ、他はグループ内で技術共有を進めていくことにしました。

すでに発表されている1GD-FTV型ディーゼルエンジンも環境に配慮しつつパワフルな性能を発揮していますが、TNGAの発表によって短期間で多くの機種が展開できるようになり、走行性能と環境性能の両立がさらに推し進められていくことになるでしょう。

トヨタ自動車

Follow me!