SUGO2デイズエンデューロのファイナルクロスは盛りあがる

SUGO2デイズエンデューロのファイナルクロスは盛り上がる

ラリーモンゴリアからうたたねをしているその隙に、2回も菅生が終わろうとしているのであーる。ガ━━Σ(゜Д゜|||)━━ン!!

で、その菅生2デイズエンデューロの(オレ的な)魅力をほんの少しだけ紹介。

オレとして感じているのは、ずばり「エンデューロテスト」です。JECの競技はテストとルートの二つの要素から成り立っていると思ってください。「テスト」には大きく3種類あり、比較的モトクロス要素の強い「クロステスト」、エンデューロ要素の強い「エンデューロテスト」、トライアル要素の強い「エクストリームテスト」があります。テストでは、とにかくコンマ何秒でも速く走る事に専念し、ルートでは、各クラスに応じた走行ルートを時間内で、マシン&人間のダメージ(消耗)を出来るだけ抑え、かつ確実に物事を進めていく事が重要になります。

また何かマシンへのダメージ(トラブル)があった場合は自分で時間内に手持ちの工具などで対処するです。もしくはなんとか走行して、ピットで次の出発の時間内にしっかり直すなどの方法も(そこらへんはライダーとトラブルの内容次第です)。

SUGOの場合は、テストのメリハリ、長さ、時間、難易度もほど良いですね(もちろん他のJEC大会でもね)。ここで成績がでるるようであれば、どこのコースのどんなコンディションでもたいてい走れるようになっていると思います。それくらいSUGOはコンスタントにいいタイムを揃えるのは難しいのです。SUGOで成績を出せてこそ、真のエンデューロライダーでもあるんじゃないかな。各クラスに合ったルートの難しさ、ファイナルクロスの楽しさ、SUGOのトライアル場を使ったエクストリームテスト、砂利のハイスピードなクロステスト…。およそ考えられるエンデューロの全てを、SUGO2デイズエンデューロに凝縮していると言ってもいいと思います。それはそのまま世界エンデューロにも通用すると言うことでしょう。

なお、EWC(エンデューロ世界選手権)の場合、エンデューロテストのみの合計タイムで一番になると、ミカアオラブレイブワントロフィーなる賞が待っています。エンデューロライダー最高の名誉(少なくともオレはそう思っています)です。みなさんご存知の、偉大なエンデューロチャンピオンでもあり、志半ばで急死してしまったライダー、ミカアオラ選手を冠として名付けていることが、EWCにおけるエンデューロテストの重要性を象徴していますね。残念ながらオレはなぜかクロステストやエクストリームテストのタイムのほうが良かったですが。ガ━━Σ(゜Д゜|||)━━ン!!

ちなみにJECでは、運の要素やまぐれの要素は少ないと思います。1個のテストだけいいタイム出しても、そのタイムの合計の合算なのでコンスタントにいいタイムやミスのないような走りでないと、上位には食い込めないと思いますので、がっかりな成績になる人もいると思います。いわゆるオンタイムエンデューロではそれが今のアナタの実力なんですよね。

なんだかいまいちJECに人気が出ないのには、ライセンスの問題やら開催場所やらこういう厳しさも要因の一つだとは思いますが、こういう競技に波長の合う人もいるはずです。
もし少しでも興味があるのであれば、たぶん他会場よりは見やすい(菅生の施設内だし、移動も短いしね)と思われる菅生2デイズエンデューロを観戦してみて欲しいですね。で、いつかは参戦してみてください!

エンデューロテスト。逆バンクが連続するゴール付近

エンデューロテスト。逆バンクが連続するゴール付近

沢上りも含まれる、走りhごたえのあるルート

沢上りも含まれる、走りごたえのあるルート

エクストリームテストはトライアル場を使用する

エクストリームテストはトライアル場を使用する

紅葉がきれいなSUGOのルート

紅葉がきれいなSUGOのルート

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この記事の著者について

池田 智泰
ラリーでの負傷から休養中のエンデューロライダー。JECPROに所属していたことも
2010年/ISDEメキシコ大会 ワールドトロフィー
2009年/JEC(MFJ全日本エンデューロ選手権) シリーズチャンピオン
2007年/ISDEチリ大会 ワールドトロフィー シルバーメダル
2006年/ISDEニュージランド大会 ワールドトロフィー シルバーメダル