KTMに続いて2016モデルが出てきたのは、カワサキ。2ストミニから、250F/450Fまで発表になっています。かねてより噂されていたとおり、KX450Fはフルモデルチェンジ! アメリカで発表された資料を基に分析してみましょう。

 外観は、すでに全日本モトクロス選手権でファクトリーが走らせているもので、お披露目にはなっていました。さほど大きなビッグチェンジはないように思えるほどまとまっていますが、フレーム、エンジン、すべてがオールニューのニュージェネレーションになっています。重量は112.1→108.7kgに軽量化。KTMも徹底した軽量化を進めてきましたが、16モデルのトレンドと言えるかもしれません。他社の発表を待ちたいところです。
 KX250Fには大きな変更はないようなので、下記にKX450Fの変更点をピックアップしておきます。ユーザーのほとんどが日本の場合はKX250Fになりますが、今後の250Fの方向性を占う意味でもぜひ参考に!

エンジン
 昔からKXシリーズはよりパワーを、よりレスポンスをという方向性をどこよりも強く打ち出してきていましたが、今回のモデルチェンジでもそれは変わりません。より鋭いレスポンスと、全域にわたってのモアパワーが実現されているとのこと。新しいインテークバルブとファクトリー由来のブリジッドボックスピストンがそれに貢献するとのことです。
 また、エキソーズトの改良で、低回転域でのレスポンスが向上、エアクリーナーまわりの吸入口もエンジン性能向上に貢献しているそうです。

フレーム
 ダウンチューブは新造しており、フロントの接地感を向上。同じく、スイングアームの新造で軽量に、そしてトラクション性能を向上。また、フレームとプラスチックパーツのリデザインによって、従来よりもスリムでスムーズなライディングフィールを目指している模様。
 それと新型となったハンドルブラケットは、前後に35mmものポジション調整ができる機構を採用しています。

サスペンション
 昨年リニューアルされたニューSFFサスペンションは、インナーフォークチューブの剛性を落としたことで、新しいフレームとのマッチングを図っているとのこと。これらによるフロントの追従性や接地感には、ぜひ期待したいところですね。シールはフリクションの低いタイプに、またバルブのセッティングは変更されています。

FI
 FIのセッティングキット(ハンドヘルドの携帯セッティングツール)がカワサキでも出たようです。12Vバッテリーで駆動するタイプとのこと。また、ローンチコントロールのセッティングが変更されていて、よりスリップしづらいものになっています。

USカワサキホームページより、引用

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