モトクロスに取り組むライダーが壁にあたりエンデューロをはじめてみたり、エンデューロでスピードを手に入れたいライダーがモトクロスをやってみたり…。ダートバイクのスキルは、競技が細分化した現代では、まるでロールプレイングゲームのように、スキルを個別に磨いていくことができますね。

エンデューロ界隈では、特に話題になりやすいのがこちら、トライアルスキルを身につけること。エンデューロスクールの講師ができるレベルの上級者である水上泰佑が、どこまでトライアルでスキルを伸ばせるのか、連載を書いていただくことになりました! もちろん、得たスキルはここでどんどんお披露目してもらうつもりです。ぜひダートバイクライフの参考に!

タイスケって誰?

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どーも! エンデューロライダーの水上タイスケです! ダートスポーツWEBで連載を書かせていただくことになりました。

ちょっと緊張してます(笑)

まずこれをご覧の皆様にエンデューロライダーの水上タイスケ? 誰それ? って方もいらっしゃると思いますので軽く自己紹介を。

福岡出身1986年生まれのメンズ。子供の頃からエンデューロオンリーな生活を送り、22歳でJECに本格的に参戦。JNCCやISDEやエルズベルグロデオにも出たことがあります。エンデューロ国際A級、JNCC AAクラス、モトクロス国際B級。スピードそこそこ、テクニックそこそこ、とズバ抜けたものはなくごくごく普通のエンデューロライダーですが、ちょっと他のライダーとは違うのはチャラ…、ゲフンゲフン、ハード系エンデューロが好きな事です! とまぁ簡単な自己紹介も済ませたので本題へ移りましょう。

「トライアルするなら最低2〜3年はせな意味がない」

ずーっとエンデューロ一筋でやってきた僕ですが、目標とするレースによっては、普段の練習やトレーニングもその都度変えてきました。必要ならばエンデューロの練習だけではなくモトクロスの練習したり、ライセンスを取得して九州選手権や全日本モトクロスも出たりしました。20代前半だったかな? JNCCやJECを何年間かフル参戦し、今は特にレースなどはあまり出ていませんが、今後はG-NETというハードエンデューロのシリーズ参戦を視野に入れています。実は僕2011年度G-NET初代チャンピオンなのはあまり知られてない(^^;;笑

JNCCもJECもG-NETも、上位陣はトライアルやモトクロスの国際A級が多く、僕のようなエンデューロ出身のライダーではなかなか勝てません。先月行われた「なみあいオールスター」という、日本のNo.1ハードエンデューロライダーを決めるレースにも出場してきたのですが、蓋を開けてみると上位3名はトライアル国際A級でした。僕はというと6位。なんとも中途半端な順位で終わった悔しいレースでした。

やはりここで感じたのは、トライアルライダーとの圧倒的な差。ですが、ハードエンデューロはトライアルではなくエンデューロ競技なので、エンデューロライダー出身として負けたくないプライドと意地があります。

エルズベルグロデオに出ると決めた当時、レースまで1年間時間があったので太一君(田中太一)に相談しました。トライアルで練習するのと、エンデューロで練習するのどちらがいいか聞いたら、「1年そこらでトライアルしても変わらへん。トライアルするなら最低2〜3年はせな意味がない」と言われ、その年はエンデューロバイクで練習しました。

この言葉を受けて、今年からはライセンスを取って九州選手権を回り、2〜3年はトライアルメインで過ごす予定です。(とは言ってもエンデューロバイクにもたまーに乗って近場のレースも出る予定)あくまでも予定ですけどね。

本当の本音としては、トライアルのバックボーンがあるからではなく、純粋にエンデューロ出身ライダーとして勝ちたいですが、現実それは厳しく、ハードエンデューロ専用タイヤが出てからというものコースの難易度は近年極端に難しくなり、トライアル的なテクニックがないと先に進めない、もしくは勝負にならないセクションも多々あるのが現状です。そこでしばらくエンデューロをお休みして、トライアル武者修行をしていこうと思ってる次第であります! もちろん目標はG-NET絶対王者のロッシさんに勝つことだけではありません。やり残してる事、リベンジしたいこともありますしね!

今回はそのトライアルを始めるまでの馴れ初めと言いますか、経緯を話しましたので、次回はエンデューロライダーが学んだエンデューロで使えそうなトライアルテク的なことをお話ししていきたいと思います。乞うご期待!

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水上泰佑
福岡出身1986年生まれのメンズ。子供の頃からエンデューロオンリーな生活を送り、22歳でJECに本格的に参戦。JNCCやISDEやエルズベルグロデオにも出たことがあります。エンデューロ国際A級、JNCC AAクラス、モトクロス国際B級
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