ダートスポーツ読者のモトクロスや、エンデューロに欠かせないトヨタハイエースが、モデルチェンジするとのビッグニュース。思えば、排気ガス規制騒動の時期に登場した200系ハイエースの初年度2004年からすでに12年。たしかにフルモデルチェンジしても、おかしくはない時期にさしかかってきました。

セミボンネット型に進化?

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こちらは、欧州でバンとして販売されているプロエース。2015年にフルモデルチェンジしています。

日刊自動車新聞によれば、「2019年をめどに商用バンの世界戦略車「エース」(開発名称)の生産を開始する(中略)日本では「ハイエース」の次期モデルに位置づけ、約15年ぶりに全面改良する」との報(日刊自動車新聞 5月16日発売 第23597号より引用)。これは、トヨタが2012年にグローバルビジョンとして打ち出したTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)によるもの。

であれば、当然欧州で基本であるセミボンネット型となると考えられており、また同記事においてもセミボンネット型への変更について触れられています。セミボンネット型になれば、当然スーパーロングの荷室長は200系よりも狭くなることが推測されるでしょう。トランポとしては、よりスーパーロングへの志向が高まるかもしれません。

で、TNGAって何?

2013年にトヨタは

1.商品力の向上
クルマを骨格から変え、低フード化、低重心化を実現し、かっこいいデザイン、良好な視界確保、運動性能の向上など、お客様の感性に訴えるクルマとなるよう、次期プラットフォームを開発し、2015年に発売する新型車より順次導入する。(略)

2.グルーピング開発による「もっといいクルマづくり」と開発効率化
(略)定められた「アーキテクチャー」に基づき、複数車種の同時開発を行う「グルーピング開発」により、部品・ユニットの共用化を進め、「もっといいクルマづくり」と開発の効率化を推進する。なお、部品・ユニットにより異なるが、TNGAの導入により、20~30%の開発効率向上をめざし、その結果として得られたリソースを、さらに「もっといいクルマづくり」に投入していく。

3.ものづくり改革
(略)

4.グローバル標準への取り組み
(略)

5.TNGAと連動した調達戦略
調達部門では、「グルーピング開発」による部品・ユニットの共用化に対応し、複数の車種をまとめて、グローバルに、車種・地域・時間をまたいだ「まとめ発注」を実施し、さらなる競争力確保を進めていく。

といったリリースがトヨタから出ています。今回の次期ハイエースに関しては2のグルーピング開発による「もっといいクルマづくり」と開発効率化が、トランポユーザーには気になるところ。上でも記述していますが、世界戦略車とすることで、より品質を高めるための開発費を投入できるというわけですね。

GDエンジンがハイエースにやってくる!?

昨年のモーターショーにも展示されていましたが、すでに新型のディーゼルエンジン「GD型」が、トヨタから発表されています。世界初のTSWINを取り入れた次世代高断熱ディーゼル燃焼や小型高効率可変ジオメトリーターボチャージャーを採用、燃費に加え、発進トルクや加速レスポンスなどの大幅な向上をが見込まれています。マツダのクリーンディーゼルが話題ですが、昔のディーゼルとはまったく別物で、とてもパワフルです(記事を書いているジャンキー稲垣も、デミオに感動して買ってしまったほどです)。当然GDエンジンの搭載は考えられるでしょう! 国内仕様の1GDは、2800ccターボ。実にたのしみですね。

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