全日本モトクロス選手権も折り返し地点を過ぎ、いよいよ後半戦スタートがスタートしました。今回は全クラスとも両ヒートで1位を獲得したライダーが違い、面白い展開となった第5戦 東北大会。

IA1クラス

IA1クラスのヒート1では田中雅己選手がホールショットを獲得。その直後、田中雅己選手はミスをしてしまい後退。小方誠選手は4周目以降徐々にリードを拡大し、小方誠選手が1位でチェッカーフラッグを受けました。
ヒート2ではマディコンディションに。成田亮選手がホールショットを獲得。一方、2番手を走行していた小方誠選手はスタート直後の1コーナーで転倒。トップの成田亮選手を山本鯨選手が追う展開に。ラスト2周、成田亮選手が転倒をしてしまい山本鯨選手がパス。見事優勝を果たしました。


第5戦で、山本鯨選手に45ポイント、小方誠選手に37ポイントは入り、ポイントランキングトップのトップが入れ替わり。1位〜3位までのポイントの差はわずか8ポイント。さて、どのライダーが飛び出すのか楽しみですね!
ポイントランキング13位だった鈴木正明選手は11/7で24ポイント獲得し、10位にランクアップ。一方、ヒート2でDNSとなった小島庸平選手は10位から11位にダウン。

 

IA2クラス

IA2クラスは新型マシンの実践テストを目的にTeam HRCから勝谷武史選手がスポット参戦し、ヒート1でホールショットを獲得。レース中盤、渡辺祐介選手とトップ争いを展開。11周目に渡辺祐介選手がついに勝谷武史選手を抜くも、差は広がらず。ラスト2周で渡辺祐介選手が単独転倒、勝谷武史選手がトップに再浮上し1位となりました。
スタートとともに豪雨となったヒート2では、渡辺裕介選手が好スタートを決め大きくリード。フィニッシュまで独走し優勝に輝きました。鳥谷部晃太選手が3位となり、IA初表彰台となりました。

北原岳哲選手がヒート2で8位で13ポイントを獲得し、ランキング6位に浮上。これにより池本凌汰選手が7位となりました。スポット参戦の勝谷武史選手がわずか3ヒートのみの出場にも関わらずランキング10位につけています。

 

IBクラス

IBクラスでは渡辺陵選手がホールショット。手操将志選手、高橋虎支郎選手と続きました。渡辺陵選手は1周目に転倒し14番手まで順位を落とすものの、3周目までに4番手まで順位を回復。渡辺陵選手は神田橋瞭選手と高橋虎支郎選手を抜くものの、ラスト2周でミスし、高橋虎支郎選手がトップでチェッカー。しかし、黄旗無視のペナルティが課され、渡辺陵が優勝となりました。
ヒート2では、コース各所で転倒者やスタック車両が相次ぐ波乱の展開に。スタート直後に10台が絡むマルチクラッシュも発生。トップ争いをしていた鴨田翔選手、高橋虎支郎選手、奥村海選手がスタックや転倒で順位を下げます。スタートのマルチクラッシュで大きく出遅れていた川口尚希選手が全日本初優勝を果たしました。

今大会で総合優勝に輝いた佐々木麗選手が1位に浮上し、高橋虎支郎選手が2位に。ヒート2で優勝し、総合で33ポイントを獲得した川口尚希選手がランキング8位から2ランクアップし6位に浮上。ヒート2のマディの影響か思うような走りができなかった奥村海選手が2ランクダウン。総合5位の真野凌輔選手は28ポイント獲得しランキングを1つアップ。30ポイントを獲得した瓜生大喜選手は4ランクアップし10位につけました。ランキング11位には藤田勇選手が13位からランクアップ。ランキング11位につけていた手操将志選手はポイント獲得できず15位に後退。

 

レディスクラス

レディスクラスでは地元ライダーの阿部華帆選手が好スタート。マディに強い安原さや選手、エンデューロ経験も豊富な西翔子選手が続きました。一方スタート直後には多重クラッシュが発生し、ポイントリーダーの竹内優菜選手、ランキング3位の川井麻央選手、ポイントランキング4位の本田七海選手も巻き込まれ大きく出遅れ。トップの安原さやは天候を味方につけ優勝。2015年第9戦以来の勝利となりました。

多重クラッシュに巻き込まれたものの、7位でフィニッシュした本田七海選手がポイントランキング3位に浮上。同じくクラッシュに巻き込まれてしまった川井麻央選手は16位となり、ランキングを1つ下げました。優勝に輝いた安原さやがランキングを3つ上げ、4位でレースを終えた西翔子選手はランキング12位から10位に。永井歩夢選手はランキング9位に浮上しました。

 

各クラス、上位陣のポイントの差がわずかですね。これはドラマチックな逆転劇があるかも!? 残り4戦、目が離せません!

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