2014年から挑戦を開始し、今年で5年目を迎える、私、宮崎のAXCR(アジアクロスカントリーラリー)挑戦。

いよいよバイク&パーツの出航準備が7月12日までと発表され、色々と準備をしているところです。

写真は愛知県プロテクタ様でラリーメーターrc-7のメンテナンスに訪れた時の一枚。ご担当される加藤氏がデモ機を見せてくれました。この模様はダートスポーツ次号にて。

 

 

AXCRについて、初めて目にする方もいらっしゃると思います。

以下公式 HPより

概要:初開催の1996年から2017年までに、タイ王国、マレーシア、シンガポール共和国、中華人民共和国(雲南省)、ラオス人民民主共和国、ベトナム社会主義共和国、カンボジア王国、ミャンマー連邦共和国など8カ国を走破し、毎年コース設定、通過国が変わり2018年大会で23回目を迎えます。
国際自動車連盟(FIA)公認のクロスカントリーラリーでダカールラリーと同じ格式、アジア最大の大会です。2018年大会は、8月12日(日)にタイ王国のビーチリゾート、パタヤをスタート、8月18日(土)にカンボジアの首都プノンペンでフィニッシュを予定しています。

(HP)http://www.r1japan.net/axcr/index_ja.html

日程:2018年8月12日〜18日

走行距離:約2,200km

車両、パーツ搬出(シッピング準備):7月9〜12日

●宮崎参戦車両:Husqvarna FE250(MY2018)
チーム名:DIRTSPORTS RT with Husqvarna Nippon

 

国際ラリーというより、ラリー競技が初めての経験の私でも完走できたということで、一生忘れない強烈な思い出となったのが、2014年初挑戦でした。タイの一大観光地のパタヤの、もっとも派手な区間、ウォーキングストリートにMOTO、AUTOが勢揃い。観光客に写真を撮られまくりで、凄い経験をさせていただきました。これがセレモニースタートです。車両はハスクバーナFE501(MY2014)

LEG1でガス欠。いきなり洗礼を浴びました。のどかな田畑にバイクを停めて、さてどうしようかと考えていると、、、。

偶然にも集落が近くにあり、子供たちが助けにきてくれました。なんとかガソリンが欲しいことを可愛い子供たちに説明すると大人を呼んでくれて、、、数人で村へバイクを押して、復活。少し多めに謝礼しちゃったけど、本当に助かったし、嬉しかったのでOK。現金を持っておく必要性を初日で味わったのでした。

2015年はFE450(MY2015)で参戦。舞台は北部チェンマイを中心とした山岳路。ちゅるちゅる赤土マディや川渡りなど、変化に富んでいて、走りごたえ十分でした。中盤のSSフィニッシュ後に、私を含め3人で盛大にリエゾンをミスして数百キロ余分に走ったことも、今となっては良い思い出です(笑)。

私は地元の方の回避の合図で進入をまぬがれたのですが、トップを走っていた池町さんや前田さんは、深い川で水没。その後の復活でしっかり私よりはるかに先にフィニッシュしていたことを後から知り、トップラリーストの生存能力の高さを思い知るのでした。

こんな深い水溜りはギャラリーやカメラマンが大勢集まっています。ハスクバーナ東名横浜が製作してくれたフロントバイザーがすごく役立っています。タイヤはiRCのBR-99。柔らかい路面もしっかりグリップするので安心!

2016年は再びFE501(MY2016)で参戦。この年はMOTO46台、日本人ライダーも24台が集結しました。パタヤをスタートして、カンボジアのアンコールワットでゴール。特にカンボジアでは老若男女大勢のギャラリーが見守る中走り抜けます。

タイ、カンボジアの国境はアランヤプラテートを使うことが多いのですが、この年は南側海沿いの町、チャムイェムのボーダーを通り、カンボジアへ渡りました。

カンボジアに渡ると左側通行から右側通行へ変わるので、瞬時に頭を切り替えます。「何かあったら右に避ける!」と思いながら走ります。また使える紙幣もバーツからUSドルへ変わります。カンボジアの通貨や紙幣は日本で換金できないので、皆さん寄附しているみたいですね。

携帯はシムを現地で買って差し替える手もありますが、私は仕事の関係上確実なネット回線が欲しいので、現地シムよりお金がかかりますが、最近は日本で2国分のポケットWi-Fiを用意しています。

ゴールの瞬間は本当に嬉しかったです。この意識は国を超えて共有できるのです。スウェーデンのオルソン選手と。

今年で3年目の参戦となる坂本選手、初完走目前にミスコースがあり、帰ってこれた安堵感が溢れた瞬間。

701 Enduroで参戦した2017年。この川渡りの直後の重大なミスコースに気づかず、なんと初日DNF。

FEシリーズと異なるツアラーとしての性能や、ガレ場もこなす足廻り、そして何と言ってもリエゾンの快適性(エンジンパワーの余裕とシートの快適性)を感じた昨年でした。

快調に飛ばしていた4日目、やや細かくなってきたコマ図の中で、確認のためマップに視線をずらした瞬間、、、、路傍の岩にジェネレーターカバーをヒット。オイルがドボドボと溢れて、エンジンが停止。ここで2時間待機してスイーパーに拾われました。2014年以来、田畑でバイクを停めて無音の時間を過ごしましたが、この日はDNF。ハスクバーナ東名横浜の大崎店長にも手伝ってもらい修理をしましたが、念のため翌日はDNS。この日は皆さんのサポートに徹しました!

オイル漏れも少なくなり最終日は走行。発電していないことで、ゴール直前で停止、急遽予備バッテリーを持っているサポートカーに助けてもらう一幕もありましたが、なんとかゴール。今まで最も困難な年でした。

 

今年はFE250(MY2018)で参戦します。日頃JNCCなど国内でも乗り慣れたマシンを、ラリー仕様にしていきますので、誌面もお楽しみください。リエゾンとカンボジアの高速区間対策で、フロントのスプロケット丁数を替える予定です。

 

 

 

 

 

 

 

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