バイク馬鹿、きらたかし 〜漫画家人生〜1/3

本誌最新号でインタビューが掲載されている、きらたかし先生ですが、6月24日発売の講談社イブニングにてエンデューロ漫画『凸凹 〜DEKOBOKO〜』を連載開始することになりました。インタビュー内にもありましたが、この25年間オフロードバイクを欠かしたことがないほどのバイク馬鹿。インタビューはきら先生のご自宅にお伺いしましたが、まさにバイク御殿です。主たるリビングの他に、20畳はあるだろうと思われる趣味部屋には、ご自身のCB400とRG500γが大切に保管されている。そのほかに、ガレージが2棟あり、そこには愛車の数々が。敷地内にはまだまだ余裕があり、ミニモトコースくらいなら作れてしまいそうなほど。そ…

JNCC Rd.2広島 〜極悪なマディに見る、トップ2の走り方〜 4/5

 とかく、極悪を極めた路面であった、今回の広島です。そんな中でも、苦にせず走っていたライダーは、鈴木健二、渡辺学、小林雅裕、矢野和都、それに熊本悠太といったところでしょうか。本人達にとってもツライのはたしかだったようですが…。  繰り返し言われていることですが、マディ攻略法の原則は、できるだけ動作を少なくすることです。特に、石井正美は常にそのような走り方をするために、GASGAS時代は必ず300ccを選んでいたと言います。直線をつなぎ、コーナーは1カ所で曲がる、というラインです。上の鈴木健二はまさしくそのような形。このセクションはテージャス山のヒルクライムで、見ての通り最悪ですね。できるだけスピ…

UKタフワン、D・ナイト気を吐く

世界的ハードエンデューロの一つ、イギリスのTough Oneが4月19日に開催。マン島出身のD・ナイトが優勝を遂げた。昨年の夏頃にシェルコへの移籍を発表したナイトにとって、このTough Oneでの優勝は大きな一歩と言えるだろう。2位は、スタートのよかったJ・ウォーカー。ナイトに大きなリードを持っていたにもかかわらず、この日のナイトのスピードにかなわずと言ったところ。3位はA・ゴメス、4位には、4ストFE250に乗り換えた(エルズベルグロデオでは2ストで参加するというコメントが出ている)G・ジャービス。…

JNCC Rd.2広島 〜熊本悠太は何者か〜 3/5

ビッグディアで混戦のAクラスを圧倒的差で優勝、総合でも5位に入った熊本悠太。WONETや、G-NETを追っていたみなさんにはおなじみの顔ですよね。 地元広島で、熊本の父親である熊本順治はバイカーズベアという有名店を経営しています。バイクにのる熊ですね。名前の通り(というべきか…)バイクも取り扱いますが、あくまで車メイン。でも、元々この父親自身昔のHTDEなどに夢中になったライダーで、今もライダーとして現役。昨年の西日本エンデューロ選手権では、息子悠太がランキング1位、父親順治がランキング4位という結果でした。 熊本悠太によれば「父はそのレース(HTDE)を広島で作りたいと言う気持ちからMMER(美…

JNCC Rd.2広島 〜隠れたヒーロー〜2/5

クロスカントリーは、場の状況やコース設定によって番狂わせが起きることはめずらしくありません。得手不得手もありますし、マシンの準備状況、はたまた運も大きく結果を左右する。それはクロスカントリーの醍醐味とも言えるモノであって、誰にも等しく勝利へのチャンスが残されている。だからこそ、どんな状況でも勝ちに来る鈴木健二は、すごいのだ、と言えるでしょう。 さて、まさに番狂わせにはもってこいであった広島ですが… まずは、この人。熊本悠太をあげるべきでしょう。毎年激戦区となるAクラスですが、広島ではあっさり頂点を奪い去ったことになります。地元広島で、父親はバイカーズベア(自動車・二輪ショップ)を営み、親子でエンデ…

JNCC Rd.2広島 〜小林雅人がスタートで出た理由〜1/5

前夜から延々と振り続けた、広島の雨。テージャスランチはサバイバルIN広島の会場でもあり、ハードエンデューロの聖地でもあったりします。赤土、そしてわりと岩盤が多く、雨での変貌率はJNCCでも相当高い部類に入ることは、わりと知られている事実です。 ご存じの通り、エンデューロマシン、エンデューロタイヤという物自体は、なるべくいかなる路面にも対応できるように作られているもの。だから、マディでも走れますし、ドライでも走れる。そのかわり、選択の余地があまりないとも言えるでしょう。おまけにリアホイールは18インチ。モトクロスタイヤのマディ用も、19インチリムを用意しないと履けないときています。 鈴木健二はモトク…