ダースポweb限定で連載する【Let’s DIY Transporter】。3回目となる今回は、オフロードバイク積載だとどうしても気になる、床貼り加工などのフロアカスタマイズを検証してみよう。

トランポとして人気のワンボックス車は、最近は高級志向が強く、商用車でありながら、全面カーペットの床などが当たり前になってきた。
自分で板を切って床貼り加工をするのも、高額な投資をしてプロショップに頼むのもちょっと…という皆さんにオススメしたいのは、運動会などで使われている三角テントの丈夫な生地を利用したマチつきのフロアマット。


写真のように、汚れたらパッパと車外に持ち出して掃除できるのが非常に重宝だし、フチが立っているので、泥や砂利が周りに落ちにくい。
これまでありそうでなかった商品だし、価格も1万円ちょっとなので手が出せそうなレベル。
床貼り加工=板だと、形状を変えるのは大変だが、このようなテント生地ならベッドキット等に合わせて形状をオーダーしても、比較的安く済むのが嬉しい(もちろん、型取りは自分でやらなければならない場合もあるが…)。

とは言え、やっぱりオフロードバイクを気兼ねなく積むなら、床板は敷きたいよね…という向きには、既製品のフロアパネルがオススメだ。
自分で作ろう、というDIY派であれば、これらの既製品を参考にして、ホームセンターに走るのも良いだろう。
そんな時の注意点、また、最近はハイエース用などはそれなりに種類も多い「床貼りキット」のチェックポイントを考えてみよう!
★チェックポイント1 「横か? 縦か?」


これは、床板を横方向に分割しているか? 縦方向か? という話。
横分割はどうしても床面の中央に進行方向に対して直角な段差が出来やすいので、工具箱やラダーレールなどを奥まで引きずりたい時に、その「ひっかかり」が問題になる。たとえ数ミリだったとしてもこの段差は無いに越したことはないだろう。
その点、縦分割であれば床の段差はほとんど「一本の線」で完結するので、具合が良い。また、大きな板を床に置く場合に、縦分割だと山折にしておいた板を広げるように敷けるので、設置がカンタンだ。


★チェックポイント2 「シートの下はどうするか?」
自作だと俄然難しくなるのがシート下。純正シートは単純にボルトで固定されているだけのようで、実はけっこう複雑な床の凹凸に対して、専用のキャッチが取り付けられている。


この写真のように、専用の樹脂パーツなどを用いて隙間を塞げれば仕上がりも美しく、防汚性にも優れるが、なかなかここまでの自作は難しいところだろう。
シートを前倒しにしてバイクを奥まで積載する用途がないなら、シート下のフロアパネルはひとまず後回しにしても良いかもしれない。

チェックポイント3〜6は、後編へ続く!
■取材協力:オフタイム(広島県呉市)、ダイワカーズ(広島県三原市)、ブルーコーンズ(島根県浜田市)、OSP(静岡県浜松市)
■TEXT/OSP高瀬裕之
「トランポプロ」シリーズなどを手がける株式会社OSP代表取締役。ダートスポーツ本誌のほうでも長くトランポ連載記事を担当して頂いた。その分かりやすい解説とアイデアに溢れたトランポグッズの開発などにも定評がある
この記事の著者について

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